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2006年06月16日

東洋と西洋

 東洋医学では、人間のからだは 六臓とその働きを助ける六腑の正常な機能によってバランスが保たれると考えてます。この六臓六腑にエネルギーを供給するのが経絡です。

経絡上をエネルギーがスムーズに流れると、からだのバランスがとれて健康でいられますが、エネルギー量に不足が生じると、からだにひずみが出てきます。そうなると、痛み、こり、ほてり、しびれ、冷えなどの症状となってツボに現れます。

ツボとは経絡上を流れるエネルギーを調節する場所であり、同時にエネルギーの滞りやすい場所なのです。そこで、つぼをシゲキして痛み、こりなどの症状を取り除くことによってエネルギーがスムーズに流れ、六臓六腑の機能を正常に戻し、健康体に導くわけです。


 一方、西洋医学では ものごとを非常に合理的に考えるため、この範囲内なら健康であるという基準をつくり、基準外なら病気であるとします。そして、それを決定するためのさまざまな理科学的な検査を重要視する。

検査の結果、原因がわかったものについては 病名をつけ、原因を取り除くことによって病気を治そうとします。しかし、原因がわからないもの、また、検査の結果は異常がないにもかかわらず、自覚症状があるというものに対しては、はなはだ無力なのです。